ジェネリック医薬品とは?先発医薬品との違いについて
- こんにちは、たるーぞです。
いつもゲーム紹介を書いているのですが、実はたるーそは薬剤師なんですよね。
ゲームはただの趣味で、普段はそこら辺の薬局で働いています。
というわけで今日は趣向を変えて薬剤師としてお役立ち情報をまとめてみようと思います。
専門的な内容ではなく、薬局行ったときに知っていると便利な情報とかを主にまとめる予定のため、興味ない人も「ふ~ん」くらいな感じで呼んでくれたら嬉しいです!
今日は「ジェネリック医薬品と先発医薬品の違いについて」解説します。
ジェネリックってよくわからない人も多いんじゃないですかね?
また、よくわからないけどなんとなくで先発医薬品がいいと思っている人も多いと思います。
基本的には、ジェネリックがおすすめで、理由なく先発医薬品で薬を貰うのは損なのでぜひ読んでジェネリックについて知っていってください!!
先発医薬品とは
簡単に言うと、オリジナルの、昔からある医薬品です。
新しく発売された薬は基本的に先発医薬品と呼ばれます。
有名どころだとロキソニン、ムコスタ、デパスとかがありますね。
名前は企業が決めているため比較的覚えやすいものが多いです。
基本的に決まったメーカーが作成しています。
ロキソニンなら第一三共、ムコスタは大塚製薬といった感じです。
ジェネリック医薬品とは
先発医薬品をもとに同じ成分、同じ効能の薬を別のメーカーが作り直したものです。
先発医薬品発売後、数十年経って特許が切れてから発売されるため、後発医薬品とも呼ばれます。
先発医薬品の6割から半額程度の値段。
基本的に成分の名前をもとに名前が決まるため、先発医薬品とは違う名前になります。
ロキソニン(先発)→ロキソプロフェンナトリウム(ジェネリック)
ちょっと名前が長くなりますね。
様々なメーカーが同じ成分のジェネリックを発売しています。
ロキソプロフェンナトリウム錠の場合はEMEC、サワイ、トーワ、YD、三和、、、など沢山
薬学的な意味でのジェネリックと先発品の共通点と違い
基本的には全く同じです。
成分、効能効果が同じであり、人体に入った後の吸収される挙動などもほぼ同じであるものがジェネリックとして販売を認可されます。
そのため、先発品をジェネリックに変えたら効果が弱くなった、などは基本的に勘違いです。
ただし、昔はジェネリックの審査が緩く、人体での吸収率が異なる薬が発売されたこともあるようです。
ただし、薬の成分じゃない部分は違います。
錠剤として固めるのに使っている基材や、シロップ剤などの味付け、薬の見た目、大きさ、色などです。
薬に対するアレルギーも基本的には同じですが、稀に基材などが原因でアレルギーが起きた場合は先発とジェネリックを入れ替えれば改善する場合もあります。
先発医薬品の方が良い点
- 名前が覚えやすく昔から変わらない
- どこの薬局に行っても全く同じものを貰える
ジェネリック医薬品の方が良い点
- 同じ効果なのに値段が安い
- メーカーが飲みやすくなる工夫をしている場合がある
まとめ、先発品とジェネリックのどちらが良い?
基本は値段の安くなるジェネリックの方が断然おすすめです!
薬局としてもジェネリックの方が助かるので、今までなんとなく先発品を選んでいった人も是非ジェネリックに切り替えましょう。
ただし、名前や見た目が変わって飲み忘れてしまったら本末転倒です。
このブログを読むような若い人は問題ないかと思いますが、
「介護中の親は薬の見た目が変わったら間違えてしまいそう」
とかそういった事情がある人は先発医薬品のままがいいかもしれません。
また、一部の薬だけ先発品で調剤することも可能です。
「ずっと使っているこの薬だけは変えないで欲しい」
「息子が薬の見た目、味が変わって飲まなくなってしまった」
という方などは薬局に相談してみてください!
ジェネリックについてQ&A
Q:病院の先生は先発品の名前で呼んでいたから先発品をおすすめしているのでは?
A:癖で昔の名前で薬を読んでしまっていたり、ジェネリックの名前がうろ覚えの場合がほとんどです。気にしないでください。
Q:先生の出してくれた処方箋通りの薬を調剤してほしい。
A:最近は「ジェネリック、先発品のどちらで調剤しても良い」という処方箋の書き方が主流のため患者に確認して調剤しています。先生がどちらかを指定している場合は薬局は指示に従っています。
Q:工場が潰れたとかでジェネリックの流通が減っているって噂を聞いたけど。
A:ジェネリックも先発品も流通が減っています。その影響でどちらかしか在庫がない場合や先発品の生産がストップしてしまった薬もあります。 薬局からそういった説明があった場合はこだわりを捨てて、在庫あるものを受け取ってくれると助かります。
Q:なぜ薬局はジェネリックを勧めてくるの?
A:医療費削減のため厚生労働省が勧めているからです。ジェネリックで調剤した割合などが薬局の報酬に関わります。
Q:なぜ同じ薬なのに安いの?
A:先発品は研究費や治験の費用のもとを取るため高いです。ジェネリックにはそういった開発費がかからないため安く販売できます。
Q:ジェネリックは粗悪品だと先生や友達が言っていた。
A:誤解です。また、昔は実際に粗悪品が売られたこともあるため、年配の先生などはそのイメージが残っている場合があります。
Q:アレルギー体質なんだけど先発品の方が良い?
A:どちらとも言えません。先発品だとアレルギーが起こるという場合もあります。ただし、ジェネリックはいろいろなメーカーに入れ替わり、製造に使う基材が変わっている場合があるため注意が必要です。ジェネリックのメーカー指定なども可能なため医師に相談してみてください。
Q:AGってなに?
A:オーソライズド・ジェネリックの略です。先発品メーカーが販売競争に負けないためにジェネリックとして再販したもので、ジェネリック扱いではありますが製造工程や基材などの成分が先発品とまったく一緒だったりします。
最後に
最後まで読んでくれてありがとうございます。
初めてまじめに薬に関するブログを書きましたがいかがだったでしょうか?
このブログを初めて見たって人は興味があれば普段のゲーム紹介も読んでくれると嬉しいです。
今後はこういった医療系の記事もちょくちょく書いていくつもりなのでよろしくお願いします!!